民事訴訟と証拠

もし、あなたがレストランに行って食中毒にあったとしたら、どのように対処しますか。

まず病院に行って治療を受けることでしょう。その後、食中毒を出したレストランに治療代などの損害を支払ってもらいたいとお考えになるかもしれません。

仮に、あなたが裁判所に、食中毒を出したレストランが治療代などを支払うよう命じることを求める「訴え」を起こしたとします。

このように、過失などによって他人の権利等を侵害した人に対して損害を償ってもらうよう求めることを「損害賠償請求」といいます。

「損害賠償請求」が裁判所に認められるためには、原則として、「訴え」を起こした人(原告)が、食中毒になったこと、その原因がレストランで提供された食事にあること、加害者の過失などを主張・立証しなければなりません。

こうしたことを証明するには、一般には難しいことがあります。例えば、食中毒の原因を特定することは一般の人には難しいので、保健所による検査結果などを利用することになります。さらにいえば、あなたがこのレストランを利用したことについても、いざ「証明」といわれると難しいことが多いでしょう。このようなとき、レストランのレシートがあると、被害者が食事をした日時と内容がわかるので、証明が楽になります。まさかの時のためにレストランのレシートを捨てずにとっておくといいかもしれませんね。

日常生活では、食中毒など思いがけないことが起こるものです。こうしたときは、医師による診断・治療を受けることが大切ですが、弁護士は損害賠償など法的な問題についてお力になりますので、お気軽にご相談ください。

※「食中毒かな?と思ったら」の詳しい情報は、こちらをご覧ください。

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