みなさんは、「訴状」をご覧になったことがあるでしょうか。

「訴状」には、「平成○年(ワ)第12345号損害賠償請求事件」などと書かれています。裁判所では、「事件」を受け付けると、年度・符号・番号・事件名をつけて表しています。

「事件」というと、一般的な日常用語としては、世間で話題になるような出来事をいいますから、「重大事件」「殺人事件」などを想像することでしょう。しかし、訴状に示される「事件」は、訴訟事件すなわち、裁判所に訴えが提起されている事柄・案件をいいます。簡易裁判所において、60万円以下の金銭の支払を求める「少額訴訟事件」、100万円以下の罰金又は科料を科す「略式事件」など、必ずしも世間に注目されるようなものでなくても「事件」とよばれます。

こうした方法は、明治時代から始まり今日まで続いているため、現在でも民事事件・刑事事件では原則として「イロハ」順になっています。しかし、行政事件では例外的に「アイウエオ」順となっています。こうしたことは最高裁判所の規程で定められており、「符号」には、原則として、民事事件ではカタカナ、刑事事件ではひらがなが使用されています。例えば、民事事件のうち地方裁判所における通常訴訟事件には「ワ」が用いられます。

「事件名」は、原告が主張する当事者間の具体的な権利義務関係をもとに決められます。また、「番号」は、毎年1月1日から訴えの提起の順に第1号から番号が付けられます。

一般に日本人は訴訟嫌いといわれ、訴えを起こす方も、訴えを起こされた方も不安をお感じになることが多いと思います。弁護士は、こうした不安を解消して円満な解決へのお手伝いをして参りますので、お気軽にご相談ください。

※「訴状について」の詳細は、こちらをご覧ください。
裁判所「訴状について」
http://www.courts.go.jp/osaka/vcms_lf/10_0sojyou_no_sakuseinituite.pdf

※「事件記録符号」の詳細は、こちらをご覧ください。
裁判所「各判例について」
http://www.courts.go.jp/picture/hanrei_help.html

著者プロフィール


奥田貫介 弁護士

おくだ総合法律事務所 所長
司法修習50期 福岡県弁護士会所属
福岡県立修猷館高校卒
京都大学法学部卒

 

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